ふるさと霧島.com　スタッフブログ

みなさん、こんにちは～(-^o^-)/

またまた今日も雨ですね(>_<)

しかし、この時期に雨が降らないと水不足になり、農家の方々が困るのであんまり文句言えないんですけどね(;＾.＾A

今日は一昨日の西郷隆盛と桂久武の話の続きでその後の西南の役についてお話したいと思います。


この方が桂久武公です。西郷隆盛とは幼馴染で廃藩置県では初代都城県の知事をされたんですよ。
ちなみに霧島町も都城県に属してました。

桂久武公は西南の役に対しては普段から非戦論者であり、出陣の前日までは、この度の戦いには参加はしないと家人にも告げていたそうです。

其の前夜に西郷隆盛の来訪を受け、話し合いは深夜に及んだそうです。

どんな話だったのかは家族も知る由もなかったが、長年交友の離別の訪問であっただろうと推測されます。

長い間の心の友に離別の訪れをする西郷の心境はどうだったのでしょうか。その訪問を受けた桂の思いはどうだったでしょう。

人生の極所における語り合いであり、相友に許し合った者同志のみが味わえる夜であったのは間違いないと思われます。

久武は翌朝、俄(にわ)かに家族に草鞋(わらじ)を出せと告げたそうです。当日は南国には珍しく大雪であった。帯刀も普段差しのものを帯して出かけたそうです。

その時、出陣の意志があったかどうか、家人は戦争に行く西郷らを見送りに出かけられたと思ったそうである。

しかし、一軍を見送り、遂に同行の意を決したのでしょう。途中から家族に使いを出し、家伝の礼装用の帯刀大小と弓を届けるよう連絡があり、家扶(かふ)の井上六郎さんが農民姿に変装し、馬を引いて大口辺りで追いつき渡したそうです。

この帯刀は後、小刀だけは東京の方から送り返してきた。現在桂家で所蔵してあるそうです。家紋散らしの鞘作りである。

久武は陣中常に弓を従者に持たせたが、踊郷（現牧園）で敵軍と遭遇し、部下の兵が鉄砲で射撃しようとするのを止め、自分で弓をとって敵兵一人を射倒したそうです。

これはわが国において弓を実戦に用いた最後であったといわれています。また熊本城を囲んで矢文を放ったのもこの弓であると伝えられています。

この弓は薩軍敗退の途次、霧島神宮に納められたそうです。この当時の霧島神宮の初代宮司を勤めていたのが桂の実兄である田尻 務であった。きっと最後の別れをしに行ったんでしょうねぇ(>_<)

ちなみにこの弓は、大正の初め神宮から桂家に返され、桂家で保管していたが今次の大東亜戦で鹿児島市が戦災に遭った際、惜しくも焼失したそうです。黒藤の強弓であったんだそうですよ。もったいないですねぇ(>_<)

その後、西南の役の戦いでは敗走を続け城山に至るわけですが、その後はまた後日お話したいと思います。

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました(*￣▽￣)ノ~~